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ねこのパジャマ


BL好きです
分け与えると自分にも増えるもの
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昔、校門の前に段ボールが置き去りにされてた事があった。中を除くと、案の定捨て猫がいた。まだ生まれて間もない子猫で、白い毛が薄い灰色になるくらい汚れてて、片耳は膿んで爛れてた。ちっぽけな命がそこで必死に息をしてた。なんかすごく悲しかったのを覚えてる。助けてあげたい。そう思って、学校の事務の人たちと一緒に学校でちょっとだけ飼ってた。もちろん校長にバレると不味いから内緒で。最初の頃はみんなその子を可愛がってたけど、しばらくするとその子を最終的にどうするかっていう問題が浮上してくる。ずっとは学校で飼えないからね。まあ結局事務のおっさんが引き取ったんだけど。猫に会えないのはちょっと寂しかったけど子供ながらに安心したのを覚えてる。色んな意味で肩の荷が下りた。その日はよく眠れた。

後日おっさんがその子を学校に連れてきてくれた。家庭の一員になったその子はもう見違えるように美しくなってた。(元から可愛かったけどね。猫は可愛い)灰色に汚れてた毛は初雪みたいに真っ白で、耳もキレイに治ってて、瞳は生き生きとして。ちゃんと幸福になれてた。その事実が私を幸福にした。たぶん、捨て猫段ボール事件に関わった人みんな、あの時幸福だったにちがいない。


分け与えると自分にも増えるもの。

それは幸福だ。


って、某作品の受け売りなんだけどね。

でも、今は流石に分かる。幸福は.....いやそこまでじゃなくても、誰かの、何かのプラスになる事は、与えれば与えるほど自分から減っていく。魂の破片まで削られて、後に残るのは途方もない空虚だけなんだ。

でも私は幸福にしたかった。何かを。誰かを。そうして自分も幸福になりたかった。

愚かだ。

今では幸福にするどころか大切な人まで泣かせている。

でもその大切な人は今まで散々私を泣かせてきた。なのにその人の幸せを願っている。

私はなんて都合の良い人間なんだろう。


分け与えると自分にも増えるもの。

それは幸福だ。


本当にそうだったら良かったのに。


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