一定期間更新がないため広告を表示しています
私は、とんでもないことをしようとしているのだろうか。
わからない。自分の選択など、正しかったためしがない。わたしはいつも、過去を振り返り、あのときああすればよかった、こうすればよかった、などと、後悔して、自己嫌悪に浸るだけだ。
不毛でしかない。
みんなバカみたいに何かに意味とか、価値とかをすぐ見出すけど、たいていのことは全て不毛なのだ。お前がいまそこで泣いていることに何も意味はない。それは何かの過程なんかじゃないし、そこに生まれるものなんか何もない。ただ傷ついているだけ。本当に、それだけだ。それを認められないから苦しいだけ。傷つくとその埋め合わせにいい人になろうとするのは、人間の悪い癖だ。まあ、いい人になろうとしているひと、いいひとでいたい人、それ自体には好感を持っていたのだが。今ではなんだかそれも微妙だ。というか嫌いだ。年をとるということは、嫌いなものが増えていくという事なのかもしれないな。
話が脱線した。そう、とんでもないことをしようとしているのだ。とても大変な事を。でも、よくよく考えてみれば、大変じゃないことなんていままであったんだろうか。わたしが平穏に、幸せにいれたことなど、そんなの一瞬でもあったんだろうか。ああ、一度シリアスに考え出すと、濁流の様に流れ込んでくる。意味も価値もない感情が。すべてのことは不毛なのに、それを感じることはできる。感じる事しかできないんだ。いつも。
ああ、わたしがわたしじゃなかったらなあ。
わたしがわたしじゃなかったら、そうしたら、何ができただろう。何を感じていたんだろう。
そしたら、もっと器用に生きれたのかな。
そんな無為な思考に耽って、でも足は向かうのだろう。逃げ道なんてどこにもない。
道は一つしか用意されてない。そこが地獄と分かっていても。
※フィクションです
|
| 管理者ページ | RSS1.0 | Atom0.3 | |